Bizpa-石井俊之のブログ

株式会社ビズパのCEOをしています。

オープンポジション採用を始めた理由

ビズパでビジネス部門で職種を職種を限定した募集と並行して、「オープンポジション」採用をはじめました。

bizpa.notion.site


オープンポジションとは、応募する際に営業など特定の部署・職種を選ぶ必要のない選考のことです。スタートアップでも採用するとこが増えている気がします。

 

なぜ、オープンポジション採用を始めたのかを書いてみたいと思います。

現在のキャリアの延長線上で応募を決めなければならない

私は、新卒でハウスメーカーの営業配属になり、2年弱働いた25歳でネットベンチャーに転職しました。

転職活動する際に思っていたのは

「営業以外もやりたいけど、営業職じゃないと採用してもらえなそう・・・」

ということ。

営業だけでなく、マーケティングや企画など幅広い業務をやってみたかったけど、私が転職したのは第二新卒という言葉もない時代です。転職自体もあまりいい目で見られないことも多かったし、未経験採用の門戸はあまり開かれていませんでした。だけど、たまたま新卒で入った会社のたまたま人事の都合で決められた配属された営業でないと、今後のキャリアを形成しなければならないことに結構矛盾を感じていました。

元々ネットベンチャーに転職を決めたのも、組織や役割もまだ固まっていないので、様々な経験ができると思ったからです。

 

昔に比べると転職はしやすくなっていますし、インターンを実施する企業も多くなっているので、新卒入社後のイメージ違いは少なくなっているとはいえ、まだまだ、そのような人って現在でも多いのではないかなと思います。

「まだ適職は見つかっていないからキャリアチェンジをしたい、だけど未経験だと採用されないから現職キャリアで応募せざるを得ない」

そのような矛盾はオープンポジションなら、面談を通して適職を判断し、最初のポジションが決まるので解決できると考えています。

既存の職種では募集要項が書けない

最初ビジネス部門の職種は、コンサルティング営業・インサイドセールスとかできる限り求職者がイメージしやすく、職種を細分化して募集要項を書いていました。

ただ、記載しながらも「なーんか違うんだよなー」という感じでしっくりは来ていなかったし、応募していただいた方には申し訳ないですが、ミスマッチも多かったのが事実です。

理由は、ビズパのビジネス部門が特定の職種に当てはまらないからです。

例えば、当社のビジネス部門担当している加藤は、IT系・広告系の業界未経験で転職してきましたが、当社入社後は、掲載するメディアの開拓から始まり、有名スタートアップへのメディアプランニング、営業企画立案、営業戦略立案などの他に、テレビに出たり、オウンドメディアの編集長したり、大手マーケティングサイトへの寄稿など普通の職種に当てはまらない仕事をしています。

20代半ばですが、大企業のイチ営業マンでは出来ない経験をしています。世の中の広告情報を個人で発信しているTwitter(@adbrex_)は、5000近くのフォロワーで、広告業界では私より有名人です。

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MarkeZineさんへの寄稿記事

事業の成長にあわせて課題は変化し、フォーカスする領域も変わります。そこで求められるスキルや役割も変わってきます。スタートアップでは、入社時に合った仕事が数か月後に無くなるというのはよくある話です。

ビズパも組織を硬直化させずに、課題が変わったらそれに取り組む組織・体制を柔軟に変えていくスタンスで、この組織の柔軟性が急激な成長を支えています

採用後もオープンポジション、いろいろな経験を積んでほしい

ビズパでは、採用時に職種を決めずに応募できるほか、採用後も様々なポジションを経験してもらいます。

こういう風に書くと、ジェネラリストが優遇されて、専門性を持った人って必要ないんじゃないのと思われるかもしれませんが、決してそういうわけではないです。できる限り早い段階で自分のやりたい職種・極めたい職種を見つけられた方が幸せだと思っていますし、専門性が高くなればなるほどバリューって上がると思います。

ただ、20代~30代前半ぐらいまではもっといろいろなものを経験してもいいんじゃないかなと思います。

重要なのは「やりたい仕事と向いている仕事をできる限り一致させること」です。ただ、若い時は職種の経験が少ない分、2つが一致していない人や一致していると思い込んでいる人が多いのも事実です。それは様々な職種を経験しないとわからないです。

「マーケティングやりたい、マーケティングに向いている」と思っている人でも実際に経験したら全然違うケースもあるし、他の仕事を経験したら、やりたいこと・向いていることが変わってくるケースも多々あります。

専門性は身につきやすいかも

私は、前職で創業メンバーとして入ったので20代はいろいろ経験しました。

営業、マーケティング、アナライザー・グロースハック、PM/PO、事業戦略など。カスタマーサポートの責任者で重クレーム対応したり、倉庫の責任者で数十名のアルバイトさんたちと段ボールと格闘したりもしました。

正直「何屋?」と聞かれると一番困るのですが、広く浅くはどのような業務も知っていますし、それぞれの担当した時間は短いかもしれないけど、濃い時間を過ごしているので、その辺の専門家には負けないぐらいのスキルは持っていると思ってます。「なんでも屋」ですが、すべての経験が役立っています。

 

専門スキルの定義って難しいですが、どんな仕事でもマルチに必要な能力ってあります。例えば、人事であっても、優秀な応募を集める応募文章作成やスカウティングなどにマーケティング要素は必要だし、求職者へのプレゼンは営業要素です。人事制度を浸透させるには巻き込み力が必要だし、浸透させるための戦略も必要。それって人事にいるより営業やマーケなどを担当したほうが身につきやすいケースもあるし、人事にいるだけでは気付かない視点も得られます。知識は座学で補えます、ノウハウは結構他の人から教えてもらえます。ずっと人事で仕事をしてきた人よりは、専門性は高くなる可能性は非常に高いです。

とはいえ、オープンポジションって不安かも??

たぶん、オープンポジションって「職種より会社にフォーカス」が当たる採用です。

事業も会社も、これから成長させていくフェーズなので、「経営者と一緒に、経営者と同じマインド」で会社や事業作りに取り組めるのが一番の面白いポイントです。

とはいえ、「経営者がそもそも魅力的なの?」とか「働いている人ってどうなん?」とか「いきなりアポ電とかさせられません?」とか不安になる人も多いと思います。

そのような人は、ぜひカジュアル面談をお申し込みください。私やCOOの小林でも社員でもかまいません。

 

選考ではないので、肩肘はらず、
面白そうだな~と少しでもご興味を持っていただましたら、お申込みいただけますと嬉しいです!

 

ビズパのカジュアル面談